DESPOJAPAN
浄化槽のお話
私達のくらしの中の汚れた水を きれいにするのが浄化槽(じょうかそう)であり、公共下水道です。河川や海を汚さないために…。
下水道が整備されていない地域にお住まいならば、合併浄化槽(キッチン・トイレ・お風呂・洗面所からの排水を浄化する装置)が建物周辺の地下に埋設されているでしょう。
ディスポーザー付きマンションにお住まいの方なら、建物の地下、駐車場、駐輪場の下などに埋設されている浄化システムが設置されている場合があります。
下のような装置 見たことありますね。「一般住宅」の浄化槽です。
「ディスポーザ付マンション」の場合は さらに大規模な装置となります。
では浄化槽は どのように汚水をキレイにする?
クスリ(薬品)の力でキレイにするの?
いいえ、ちがいまーす。
バクテリアの
バクちゃんでした
浄化ストーリー
浄化槽内の 水中に生きている「バクテリア(微生物)」は、汚れを餌として バクバク 食べてくれます。バクテリアは、有機物(栄養のある汚れた水)をエサとしながら せっせと食べて無機物に分解し、水をキレイに浄化し、バクちゃんの数を増やしていきます。
→ や条件を整えてあげることが 微生物のバクちゃんが、元気になれるような環境
浄化槽を 効率良く働かせるひけつ なのです。
一般的に
微生物の反応速度は、温度が10度下がるごとに 1/2倍(半分)になります。
夏よりも 冬場は温度が低く、微生物バクちゃんの働きが 大幅にダウンします。
浄化槽管理の会社は 浄化槽管理士を派遣して、特に温度が下がり始める9月ころから、さまざまな機械の調整や 薬品の量を増やして、バクテリアが活性化するよう管理しています。浄化槽内の水温を10度以上キープし…。
手っ取り早く庭の土を バケツの水に入れてかき混ぜてその水を浄化槽に入れるだけでも、土中バクテリア が投入できるのだそうだ。
生物が腐敗していく時、その生物が持っていたエネルギーを「微生物」が分解する。微生物が元気になれば、水をきれいにする浄化力も強くなる…
自然界に見られる素晴らしい浄化システムですね
ところで微生物が働きやすい環境になるために私達にできることがありますか?
※公共下水道を使用している方もココはしっかりお読みくださいね。
→下水道処理場への負担を減らすのに役立つ情報です。
浄化槽のバクテリアを弱らせてしまう3つの原因とは?
トイレ便器の掃除時に、
微生物に影響するような薬剤
(塩素系の漂白剤)を流す。
トイレに トイレットペーパー以外の
たばこ・異物を流す。
シンクに 天ぷら油・ベットリ油を
洗剤と一緒に大量に 流す。
8月(夏)ではなく…
1、2月の真冬に
クサ~イニオイが発生するのです
温度が低くなって、バクテリアの動きが鈍くなっているところへ、上記のようなアルカリ洗剤・タバコ・油が大量に流されると バクテリアが弱って(死んで)しまいます。
さらに生活雑排水が流れ浄化槽の浄化能力を超えたとき…
実は、公共下水道も状況は同じです!
下水道処理場だけでなく、途中の下水管の中にもバクテリアはたくさん活きています。
公共の下水道管を老朽化させ、下水道処理場に負荷をかける油を流すことを控え、
バクテリアが元気になるものを積極的に流しましょう。
たとえば・・・
納豆&ヨーグルト菌で
配管キレイにできるって ホント?
Point.
下水管内部には たくさんの汚水を浄化してくれる〝菌〟が存在している。
油分 脂 ハイターはそれらの菌を殺してしまうのだ。
一方 身体にも良い 納豆菌 ヨーグルト菌は 配管内部の菌を活性化させる。
元気になるものを 流しましょ~う。
納豆菌の仲間BN菌は強固な汚れ(油脂アブラ)をせっせと食べて分解してくれる微生物として注目を浴びている。
排水管に流し込まれたBN菌は、ヌメリを栄養源として活性化し、油脂を分解、悪臭を抑制、水質が改善されるため、排水管の悪臭がひどいゴミ処理施設、ホテルやレストランの厨房に広く採用される。
→ や条件を整えてあげることが浄化槽を 効率良く働かせるひけつ なのです。 微生物のバクちゃんが、元気になれるような環境